2019年9月20日(金)KBSホール。
企画開始からおよそ半年、ついに当日を迎えた15周年記念ワンマン。ザッハトルテをゲストに迎え、ご来場下さった約500名の皆様との2時間30分のステージは、振り返ってみればあっという間の時間でした!!
以下、当日の様子をスタッフによるライブレポート形式にてお伝え致します!
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オープニングアクトはメンバーの出身サークル、立命館大学"和太鼓ドン"による「屋台囃子」。若さと勢い溢れる演奏に、袖で見守ったメンバー達は終始笑顔の様子だった。
舞台転換の後、会場にSEが鳴り響くと場内のテンションは急上昇。メンバーが姿を現すと会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
タオルや手ぬぐいを掲げるファンの姿に応えるメンバー。中島が「今日はありがとう、最後まで楽しんで!」と会場を煽ると、その勢いのまま「パノラマ」の演奏を開始。
続けて「シェケハン」「Parallel Circuit」と高テンションの曲を連発すると、会場はメンバー個々への声援やコール&レスポンスで包まれた。
その後のMCで永田が「ヤバい、既に泣きそう」と思わず心情を吐露。ハッピーな空気が漂う中「この太鼓の振動で世界を揺るがしたいと思います、よろしく!」との中島の煽りから「Y.G.S」が開始。硬派なロックのバイブスを生み出すと、続く「Samurai fly」では平・松上の和太鼓ソロを追加した新バージョンがお披露目。ボーカルの黒坂も気迫のこもったパフォーマンスで会場の温度を上げ続ける。
豊かな低音と歓声が響き終わると、静寂の中「Welcome to the club GENROKU」のイントロフレーズがエモーショナルに響き始めた。エフェクティブな三味線とテクニカル&パワフルな太鼓が織りなす7分超の大曲のラストは、圧巻の超攻撃的ダンスビート。完全燃焼したかと思わせるパフォーマンスに、メンバーの名を叫ぶ声が次々とあがり始め、メンバーも嬉しさを隠しきれない表情で声援に応えていた。
ファンとの絆を確かめながら「これまでお世話になった全ての人への想いと、伝統音楽へのリスペクトを込めて...」とのMCに続いて奏でられたのは三宅島の民謡をベースにした「祈りの打楽」。シャーマニックな曲調にのせた中島のロングトーンは、大きな拍手で受けとめられた。
そして矢継ぎ早にキャッチーなリフが印象的なアップテンポのインスト曲「弥次喜多・グルーブ」が放たれる。息のあった演奏で会場を沸かすと、ここでインターバル。
休憩後はゲスト・ザッハトルテのステージから再開されあることがアナウンスされ、メンバーはここで一旦退場した(この休憩中、ステンドグラスは一旦引割幕によって隠された)。
20分程が経過し、フードやドリンクを求める列も少し落ち着いた頃、ユーモラスなMCからザッハトルテのステージが始まった。優しく、懐かしさすら漂うサウンドでありながら、決してありきたりにはならないエッジィさも併せ持つ、瀟洒な世界観で会場を魅了する。
途中からは永田もダラブッカ(アラブの太鼓)で参加し、よりグルーヴを増した演奏で会場を盛り上げると、ラストはメンバー紹介を兼ねた各自のパフォーマンスタイム。
都丸智栄(アコーディオン)はブリッヂ弾き、ヨース毛(チェロ)は帽子ジャグリング、ウエッコ(ギター)はヨーロピアン玉すだれ(要するに南京玉すだれ)を披露。笑いと技巧に満ちたパフォーマンスでステージを締めくくった。
酒と音楽が良い感じに回ってきたのか、前半に比べてよりアットホームな空気が漂う中、BATI-HOLIC による第二部ステージがスタート。「夜の帝王」「Washoku-shock」「ボロ」が続けて演奏されると会場との一体感は加速度的に高まっていく。「ボロ」では黒坂・永田は客席内にも侵入し、より近い距離でオーディエンスを煽っていた。
そしてここまで上がった熱を熟成させるかのように奏でられたのは、ミドルテンポのシャッフルナンバー「踊る踊らば」。民謡調のメロディで会場を優しく包み込みつつ、曲終盤ではビートをチェンジしてボルテージをブースト。
すると続けざま、溜まりきったバイブスを解き放つように「Kimono-chan」がドロップされる。ライブ終盤での超定番ナンバーで躍動するメンバーと、それに応えるオーディエンス。
そしてついに、ライブは大詰めを迎える。最後の曲「ブライトネス」のイントロが優しく紡がれると、背後の大ステンドグラスが、今度はライトアップされた姿で登場。その美しさに会場からは拍手と歓声が巻き起こった。曲調がドライブすると共に、自然と椅子から立ち上がるオーディエンス。中島による「Everybody, dance up & down!」の歌声と共に、会場は一体となって揺れ動き始めた。
演奏が終わりメンバーが退場すると、当然のようにアンコールを求める声が会場に響き渡った。アンコール一曲目は「楽園」。ザッハトルテとのスペシャル・コラボ編成で演奏された。和太鼓の響きが大地や自然そのものを、ごったんは星の煌めきを、ザッハトルテのアコースティックな響きは人々の営みを彷彿とさせ、楽曲が持つ壮大な世界観を分厚いサウンドで描ききった。
ザッハトルテの面々が改めて紹介され、大きな拍手と共に退場する中、アンコールラスト曲である「虹」が力強く始動。再び客席へと突入する黒坂・永田。中島・平・松上も力の限り、叩きつけるような演奏で燃焼する。オーディエンスは両手を左右に大きく振り続け、至福の時間が過ぎていった。
気力を尽くした中島の喉がかすれ、歌えなくなってしまった所もすかさず黒坂がフォロー。「これからも BATI-HOLIC を是非応援して下さい。この船に一緒に乗り込んで、色々な景色を一緒に見よう。今夜はありがとう!」と語りかけ、大団円の時間を締めくくる。そして誰もが終わりを惜しむ中、楽曲は長いロールと共に終了した。
大きな拍手の中、メンバーが一人ひとりが紹介されると、その都度ファンから歓声と花束が贈られた。最後はメンバーが一列に並び、手を取り合って深々とお辞儀。こうして2時間30分に及ぶ熱気に包まれたライブは終焉の時を迎えたのだった。
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当日のライブ動画数本が youtube にて公開中! まだチェックされていない方はぜひご覧下さい!! たくさんのご来場、本当にありがとうございました!!
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